vol.65 傷つき・傷つけ

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傷つき・傷つけ

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傷つき・傷つけ

今回のテーマは「傷つき・傷つけ」です。

「もう、人と関わりたくないと思ってしまうんです」

これは、今号の編集会議で、あるメンバーからこぼれた言葉です。
人とぶつかり、傷を重ねるにつれて、そのように感じてしまう人も少なくないのかもしれません。

できることなら、傷つきたくないし、誰も傷つけたくない。それは誰もが抱く率直な思いでしょう。
だから、人との関わりから少し距離を置くことも、自分を守る大切な手段の一つです。

社会もまた、やさしく繊細になりました。

「こういう言い方は避けるべき」「ここにはあまり踏み込まない方が良い」

そんなふうに、たくさんのマナーやルールが、私たちを不必要な衝突から守ってくれるようになりました。それはとてもありがたいことです。

ただ、その一方で、気づけば私たちは「当たり障りのない」関係の中にいることが増えたようにも感じます。
傷つかないけど、深くは繋がらない。そんな関係が、ちょっと寂しい感じもするのです。

傷つくのは怖いけれど、人との繋がりが薄れるのもやっぱり寂しい。
そんなどうしようもない想いを抱えて、今号では、「傷つき・傷つけ」との向き合い方を考えていけたらと思います。

vol.65

Contents

  • 03. 傷つき・傷つけ 文:秦正顕
  • 04. もう傷つきたくない、と思った日のために インタビュー:井上広法
    取材・文:村田保子
    写真:秦正顕
  • 10. 傷つけたり、傷つけられたりした話 寄稿:若林理央 / 城戸 / moga / 鵜飼ヨシキ
  • 13. お寺スナップ 写真:K.NORIMASA
  • 14. 「すみません、飲みに誘ったら迷惑ですよね…?」 対談:中島岳志 / 秦正顕
    取材・文・写真:秦正顕
  • 20. フリースタイルな僧侶図鑑 vol.2 インタビュー:大河内大博
    取材・文・写真:鈴木一世
  • 22. 編集後記・後書き

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